高齢者との事故を防ごう

交通事故死者数に占める高齢者の割合は増加傾向にあります。高齢者の交通事故対策には、高齢者本人だけでなく周囲にいる方々の理解も重要です。高齢者の行動や運転の特性を理解し高齢者との事故を防ぎましょう。

交通安全意識の浸透や自動車の安全性能の向上などにより、交通事故による死者数は年々減少傾向にある一方で、65歳以上の高齢者が占める割合は年々高くなっています。


●歩行中の事故

高齢者の歩行中の交通違反で多いのは、「自動車の直前直後の横断」「横断歩道以外の横断」「斜め横断」「信号無視」などです。

「横断歩道以外の横断」や「信号無視」が多いことから、自分が大丈夫だろうと思えば、それがルール違反であっても、実行してしまう様子がうかがえます。

「自分だけは大丈夫だ」「ずっとこれでやってきたから大丈夫だ」という自負が、事故を招く原因になっているのです。

歩行速度が遅い、走行車両の速度や距離を見誤りやすいといった高齢者の特徴を十分理解したうえで、歩行者を見かけたら減速や一時停止をするなど、高齢者の動きに対応できるようなやさしい運転を心がけましょう。

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●夜間の事故

夜間の事故は、急に暗くなる夕暮れ時、日没前後の2時間に多発しています。

この時間帯は車の流れが活発なうえ、高齢者も眼の衰えからコントラスト感度が低下しており暗くなると特に灰色に近い白・黒の区別が難しくなっていることから、黒っぽい車などに気が付くのが遅れてしまうのです。

昼間と同様に安全な運転を心がけるとともに、特にヘッドライトで十分に照らされていない道路右側(対向車線)にも、高齢者がいないか注意して走行しましょう。

ドライバーの皆さんは、歩行中の高齢者はもちろん、高齢ドライバーへも思いやりを持った運転を心がけてください。

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