薄暮時間帯の死亡事故は昼間の4倍!

秋になると徐々に日が短くなりはじめ、夏と比べると周囲が暗くなる時間がかなり早まってきます。交通事故は夕暮れ時(夕方)の16時から18時の時間帯に多く発生していることが分かっています。

薄暮時間帯は、例年、交通死亡事故が多く発生しています。この時間帯は、周囲の視界が徐々に悪くなり、自動車や自転車、歩行者などの発見がお互いに遅れたり、距離や速度が分かりにくくなるためです。前照灯を早めに点灯することで、路上付近が見えやすくなるとともに、歩行者や対向車、後続車にも自分の存在を周囲に知らせることができます。


●前照灯の早め点灯

運転者の中には、周囲が見えづらくなっても前照灯を点灯せず、前方が見えなくなってはじめて点灯するケースが見られます。

しかし、その段階では、他の車や歩行者が自分の車の存在を認識するのが遅れたり、気付かずに行動するなどして、交通事故につながるおそれがあります。

そのため、薄暗くなる前から前照灯を意識的に使用する「前照灯の早め点灯」を行い、自分の車の存在を周囲に知らせるようにしましょう。

そのほか、薄暮時間帯は、昼間と比較して周囲の視界が悪くなり始め、事故が多く発生することから、速度を落として、周囲の交通の状況に一層注意して慎重な運転を心掛けましょう。

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●ハイビームの上手な活用

自動車のライト(前照灯)をハイビーム(上向き)にすれば、ロービーム(下向き)のときと比べて、遠くまで光が届くようになります。

そのため、ドライバーの視界を確保するとともに、歩行者や自転車を遠くから見つけやすくなります。ただし、ハイビームは他の車両を眩惑させるおそれがありますので、対向車と行き違うときやほかの車の直後を走行しているときは、ロービームにしましょう。

対向車が自転車の場合もロービームにしましょう。

対向車、先行車の有無や交通量などの状況に応じて、上手にハイビームを活用して運転しましょう。

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